東京でもできる、被災地写真洗浄ボランティアに参加してみた
富士フイルムが主催、3331 Arts Chiyodaが共催している「被災地写真洗浄ボランティア」に、ひょんなことから参加することになった。これは9月10日から14日までの、12日を除く4日間、東京・千代田区外神田の3331 Arts Chiyoda内で開かれていたもので、前半の10、11日は写真の洗浄と乾燥を、後半の13、14日は、きれいになった写真をアルバムに収納して仕上げる作業に分担して実施。この内、私は写真洗浄を行う11日に参加した。
定員65名のところ、当日は約80名が参加。1班8名×10班に分かれて、陸前高田と名取市閖上地区から運ばれてきた、水没した大量の写真アルバム類を手分けして洗浄する。班内には、どんな内容の写真が写っているかを記録する人、アルバムから写真を取り出す人、取り出した写真を大まかに洗浄する人、その大まかに洗浄した写真をさらに丁寧に洗浄する人、洗浄した写真の水気を拭き取り、体育館の四方に張り巡らされたネットに、写真を洗濯バサミで挟んで干す人・・・といったように、役割分担を決めて作業を行っていった。
すでに8月にも同じイベントを開催、各班にはその時の経験者らが混ざっているので、はじめは経験者の意見を聞きながら作業を続けていく。私は洗浄の第2段階を担当したが、すでに震災から6ヶ月が経過しており、バクテリアによる侵蝕がかなり進んでしまっている。救えない写真も多く、場合によっては水にそーっと浸した時の水面の動きだけで、写真の表面がポロポロと剥がれ落ちてしまうケースもたくさんあった。だから、ボロボロのアルバムの中から、ほとんど無傷で助かった写真が出てきたりすると「おーっ!」と歓声が上がることもしばしば。参加者たちに悲壮感はなく、和気藹々とした雰囲気で作業が進んでいった。
ただ和気藹々とはいえ、やはり作業自体は非常に地味で根気のいるものだ。1冊のアルバムを洗浄するのに、大人8人が数時間かけて、1枚1枚、少しずつ少しずつ作業していくのである。これを毎日やるとなると、現地の洗浄ボランティアの方たちには、本当に頭の下がる想いであった。
作業をしながら参加者たちと世間話をすると、多くの人が「ツイッターの書き込みを読んで」参加を決めたという。
SNSの吸引力に、改めて感心させられた。